【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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266: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/04/09(土) 20:44:09.46 ID:UoQi8iiR0
その声は間違いなく屋上においたトモヨの咳!

チガサキは一瞬にして冷静さを取り戻す!殺意と憎悪が嘘のように消えうせ、理性と知性を兼ね備えたいつもの目に戻った!

チガサキはトモヨの状態を冷静に分析する。くもぐった音からして喉に血でも詰まってしまったのだろうか?

そうであろうとなかろうと、内臓に甚大なダメージがあることは分かっていた。一刻も早く適切な治療をしなければならない!

だが今ニンジャスレイヤーを仕留め損なえば次の機会は永遠に来ないかもしれない!

愛するものの命か、宿敵の命か。どちらか1つしか選択できない状況になったのだ!

チガサキは一瞬だけ思索すると・・・決断する!

「イヤーッ!」

ニンジャスレヤーをシルバーキーの下へと思い切り投げ飛ばす!

「「グワーッ!」」

シルバーキーとニンジャスレイヤーは叩きつけられ苦悶!

「その命、今は預けておいてやる。だが次は無い。遺書でも書いておくんだな!オタッシャデー!」

チガサキは垂直に跳び、トモヨのいる屋上に着地する。

予想通り口からは少なくない血液が吐き出されていた。

(まずいぞ!この状態は・・・!)

顔は青白くなりかけており命の危機は明白であった。

(すぐに助ける!)

チガサキはトモヨを背負うと拠点へと疾駆した。

宿敵の命を奪うことよりも、愛するものの命を救うことを選択したのだ!


「私は・・・情けを掛けられたのか」

ニンジャスレイヤーはシルバーキーを見上げながら問う。ダメージが甚大で立ち上がることさえ出来ない。

「どうあったって俺たちは助かった・・・それだけで良いんじゃないか?」

シルバーキーが咳き込みながらもそう答える。

「ダメージが少し回復したら向かうぞ。一刻が惜しい」

そう言うとニンジャスレイヤーはチャドー呼吸をし始めた。

「俺もこの危険なビジネスからさっさと抜け出したいぜ・・・」

シルバーキーがそう呟いた。




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