【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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◆WolEwA02oI
[saga]
2016/04/09(土) 20:44:09.46 ID:UoQi8iiR0
その声は間違いなく屋上においたトモヨの咳!
チガサキは一瞬にして冷静さを取り戻す!殺意と憎悪が嘘のように消えうせ、理性と知性を兼ね備えたいつもの目に戻った!
チガサキはトモヨの状態を冷静に分析する。くもぐった音からして喉に血でも詰まってしまったのだろうか?
そうであろうとなかろうと、内臓に甚大なダメージがあることは分かっていた。一刻も早く適切な治療をしなければならない!
だが今ニンジャスレイヤーを仕留め損なえば次の機会は永遠に来ないかもしれない!
愛するものの命か、宿敵の命か。どちらか1つしか選択できない状況になったのだ!
チガサキは一瞬だけ思索すると・・・決断する!
「イヤーッ!」
ニンジャスレヤーをシルバーキーの下へと思い切り投げ飛ばす!
「「グワーッ!」」
シルバーキーとニンジャスレイヤーは叩きつけられ苦悶!
「その命、今は預けておいてやる。だが次は無い。遺書でも書いておくんだな!オタッシャデー!」
チガサキは垂直に跳び、トモヨのいる屋上に着地する。
予想通り口からは少なくない血液が吐き出されていた。
(まずいぞ!この状態は・・・!)
顔は青白くなりかけており命の危機は明白であった。
(すぐに助ける!)
チガサキはトモヨを背負うと拠点へと疾駆した。
宿敵の命を奪うことよりも、愛するものの命を救うことを選択したのだ!
「私は・・・情けを掛けられたのか」
ニンジャスレイヤーはシルバーキーを見上げながら問う。ダメージが甚大で立ち上がることさえ出来ない。
「どうあったって俺たちは助かった・・・それだけで良いんじゃないか?」
シルバーキーが咳き込みながらもそう答える。
「ダメージが少し回復したら向かうぞ。一刻が惜しい」
そう言うとニンジャスレイヤーはチャドー呼吸をし始めた。
「俺もこの危険なビジネスからさっさと抜け出したいぜ・・・」
シルバーキーがそう呟いた。
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