【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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234: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/04/07(木) 18:17:58.09 ID:hnzgoT4R0
ことは数秒前に遡る。

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チガサキは活動範囲にたどり着くと血眼でトモヨを捜し歩いた。大量のニンジャアドレナリンによりチガサキはどんな些細な痕跡も見逃さないだろう。

「あ・・・ぐ・・・!」

(!!!!!!!!!!)

チガサキのニンジャ聴力は確かに苦悶するトモヨの声を捕らえる!

すぐさまニューロンは最高速で回転し、方角、大きさから距離を測る!

(あそこか!)

チガサキはすぐさま駆けつけようとその路地へと音も無く向かい、たどり着いた!そこで見たものは!

ニンジャスレイヤーがトモヨの首筋を掴み上げ、ザイバツの情報を洗いざらい吐かせようとする姿であった!

傷つき、苦悶するトモヨの顔。それを冷酷に見上げるニンジャスレイヤー。

その光景を見た瞬間チガサキにフラッシュバックが発生する。人間であった最後の記憶。家族が殺されていく光景と重なったのだ。

突如チガサキの体感時間が極限まで鈍化し、凄まじい恐怖に襲われる。かつてあのニンジャに殺されそうになったとき以上の恐怖が。

自問する時間が生まれる。何故この上ない恐怖を味わっているのか と。

あのニンジャが恐ろしいからだろうか?

否。それならば数日前に4人相手に対峙することは出来なかった。

確実に戦わなければならない状況下なのだからだろうか?

否。この時の為に鍛え、備えてきた。恐れることなど無い。

集中力を乱すニンジャが居るせいだろうか?

殊更否。邪魔ならば殺せば良いだけだ。

一体何故・・・?

思考に思考が重なった結果、チガサキは根源にたどり着く。

(失うことが、怖い)

家族を奪われた記憶。それはチガサキにとって今なお上回るものなき恐怖である。

それと同じものを今この瞬間、この光景で味わっている。ということは・・・

(同じように思っていたのか)

トモヨを家族のように思っていた。家族と同じように・・・!

(いつの間にか、愛していたのか)

愛するものを失う。それがチガサキを襲った恐怖の正体であった。

そう思った瞬間、チガサキの奥底から凄まじい憎悪が膨れ上がる!

二度と起こさせないと起きて欲しくないと願った光景が今目の前で起きている。

目の前の赤黒のニンジャが愛するものを奪おうとする。許すわけにはいかない。

憎悪の奥底から黒い力が沸き上がってくる。

普段であれば唾棄すべき力だろう。だがチガサキはそれを受け入れ・・・!

(殺す)

今までに無い最高速で筆が動き、ジツを形成。カイシャクしようと手刀を振り下ろすニンジャスレイヤーへと叩き付けた。

更に槍を一瞬で形成し、シルバーキーへと殺さないように投げつける。

 手を出せば、貴様から殺す というメッセージとして!

そして確実に歩を進め・・・アイサツをする。

「ドーモ。インクストーンです。貴様ら・・・・・・生きて帰れると思うなよ」


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