【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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210: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/03/31(木) 17:07:10.45 ID:O43UR1170
(チッ・・・)

チガサキは観念し、ニンジャスレイヤーらの前に立ち、アイサツをする。

「ドーモ。インクストーンです。レッドゴリラ=サンらが残した情報、持ち帰らなければならないんでね」

チガサキは目的を告げるがあえて体からカラテを発しない!

「ずいぶんと優顔のニンジャだな。旦那、このニンジャも倒さないとまずいって訳か」

シルバーキーが不安げにしかし余裕そうに問う。

「この人数なら・・・いけると思う」

ヤモトがそう告げる。だが!

「無理だ」

ニンジャスレイヤーがきっぱりと断言する。

「このニンジャは今倒した2人のニンジャの倍以上強い」

「1体1ならまだしも、お主たちを守りながら戦えるほど弱い相手では断じてない」

その言葉に周囲が凍りつく。

「そうとも。絶好の好機・・・という訳さ」

チガサキは不適に微笑み体からカラテを発する!それだけで周囲に暴風が吹き荒れた!

シルバーキー・ヤモト・そしてザクロは言葉を完全に失う。目の前のニンジャから発せられているカラテの量は自分たちを遥かに凌駕している。

蛇に睨まれた蛙 どころの話ではない。人と災害 と例えても遜色の無い、どうにかしよう という発想すら沸き上がらないほどの絶望的戦力差を本能で理解させられたのだ。

だが絶望感をもっとも感じているのはザクロであろう。

彼?彼女?はチガサキの攻撃の多彩さを理解している。千変万化のスイボク・ジツ、そして凶悪なドク・ジツ、幾多の死線を越えてきた状況判断能力・・・。

それに加えてこの絶望的な基礎カラテの量と質。ネオサイタマの鬼神と称される男の実力を頭と体で理解しているからこそであった。

「とはいえ・・・4対1・・・1人は手負いだから実質3対1。それでも厳しい」

「そこの厄介なニンジャさんのせいでね。シルバーキー=サン。イクサの最中に集中力を乱されるのは困るんだ」

シルバーキーの顔から完全に色が消える。目の前の災害は己を標的にしていると堂々と告げたのだ!

「だから・・・ニンジャスレイヤー=サンとは戦わないよ。自分が無事で居られる確証もないし、情報を持ち帰るのが義務だからね」

「ただ・・・そこの厄介なニンジャだけは禍根になる。この場で消す努力をするとしよう!」

チガサキの体から爆発的にカラテが膨れ上がる!

「「「「!!!」」」」

次の瞬間には各々は蜘蛛の子を散らすように移動した!

ニンジャスレイヤーは恐怖で腰の抜けたシルバーキーを引き、夜空へと駆け出す!

ザクロとヤモトは本能的恐怖から逃れるように逃げ出す!当然ずだ袋は持っている!

「イヤーッ!」

直後チガサキはシルバーキーめがけてスイボク・ヤリを一瞬で生成し、シルバーキーめがけて思い切り投げつける!一投げ!二投げ!三投げ!

「イヤーッ!」

ニンジャスレイヤーはシルバーキーをコマまいて振り回しながら次々に襲い来るヤリをよけ続ける!

「この借りはいずれ返すぞ。インクストーン=サン!オタッシャデー!」

ニンジャスレイヤーは捨て台詞を吐きながらシルバーキーを担いで闇夜に溶けていった。

その場にチガサキ以外のニンジャが居なくなるとチガサキは座り込む。

「危なかったぁ・・・。ニンジャスレイヤー=サン含めて4対1とか無理にも程がある」

チガサキは4対1では此方がやられることを理解していた。ニンジャスレイヤーを除いたニンジャとの実力差があるとはいえ数というのは強力だ。戦っていればジリジリを追い詰められ殺されていただろう。

故に実力差を3名に見せつけ戦意を挫き、その中でももっとも非力で重要なシルバーキーに狙いを定めることによってこの場を収めたのだ。何たるドタンバ・マネジメント!

唯一欲を言えばあの場でシルバーキーを仕留めておきたかったことであろうか。スイボク・ヤリには威嚇ではなく本当に殺意を込めて投げていたのだ。

(今は帰れることを喜ぼう。いずれは戦わなきゃいけないんだ・・・)

チガサキは手に入れた情報をニューロンで整理しながらギルドへと帰還した。


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