【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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182: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/03/22(火) 15:57:12.00 ID:cqS/U0Es0
医務室で目覚めたチガサキはベッドの近くに書置きがあるのを見つける。差出人はアンバサダーのようだ。

内容は某時刻に会議室に来られたし。非常案件。 とシンプルなものだ。

時計を見ればその時刻も近く、傷もそう重くはない。所詮はイメージなのだからだ。医者に礼を言うと直行した。


会議室ではネオサイタマ拠点の全てのマスター階位がそろい踏みしていた。誰もが皆その場の空気の重さに無言になる。

スクリーンにはネオサイタマの地図が映っており、刻々と移動する赤いポイントが映し出されていた。

「これは?」

チガサキが問う。

「ザイバツが発信機を埋め込んだニンジャだそうだ。どうやら特殊なジツを持つようでな・・・」

チガサキの師が重い口を開く。

「何か問題でも?」

「これだけならな・・・」

アンバサダーが続けた。

「インクストーン=サンは 何 故 か 気絶していたから知らないだろうが・・・このニンジャの同行者が問題なのだ」

何故か を強調するあたりアンバサダーの苛立ちが伺える。

「まさか・・・」

第六感が言うまでも無く答えを察する。

「その通り。ニンジャスレイヤーだ。戻ってきたんだ。ネオサイタマに」

「何故!?奴がここに帰ってくる理由は無いはずだが・・・」

「分からない。だが・・・帰って来た。それだけは事実だ」

アンバサダーが残酷に事実を告げ、更に畳み掛ける。

「ネオサイタマのザイバツニンジャを皆殺しにする為に来たのか・・・それともこのニンジャが(アンバサダーは指でポインターを示した)ここに原因なのか。はっきりしない」

「だがもう1度言おう。奴は帰って来た。このネオサイタマに」

如何なる理由があろうともニンジャスレイヤーは帰って来た。グランドマスターさえ屠った力を携えて。ましてやそれがイグゾーションであるとなれば・・・

この拠点でニンジャスレイヤーを食い止められるものは居ない。普通ならば。

チガサキは己の使命を察した。

「なるほど。被害拡大をしないためにも 自分が戦え ということか」

会議室内は沈黙したままだが、数名のニンジャがかすかに首を縦に動かした。

実際ニンジャスレイヤーと交戦し生存したニンジャはごく僅かだ。アンバサダーも会ってこそいるが戦闘をしたわけではない。

キョートにツーマンセルで挑み一人生き残ったニンジャが居るが、それは片方が犠牲になった事によって生き残れたようなものだ。それでも片腕を失っていた。

ザイバツ内においてニンジャスレイヤーと交戦し、あまつさえ撃退した上で五体満足なのはチガサキとダークニンジャだけなのだ。

イグゾーションがイクサをして勝利しているがこれは公にはなっていない。

「すまない。これからインクストーン=サンにはニンジャスレイヤー専属で動いてもらうことになる」

「この拠点の稼動を止めることも出来ない。我々は、この拠点はいつものように動かなければならないのだ」

「キョートから応援も着てくれるそうなのだが・・・インクストーン=サン以上のワザマエを持つ人は来ないだろう。無駄に死体を増やすだけだ」

マスターニンジャたちが重ねるように告げる。

「つまりはこの座標へと足を運び、ニンジャスレイヤーを斃せばいいというわけか・・・」

ニンジャスレイヤーを斃す。それが如何に難しいことであるかを重々把握しているチガサキはため息をつく。

「それは出来ない」

アンバサダーが遮った。

「何故?」

「この拠点の防衛は必要不可欠。仮に発信点を囮にインクストーン=サンが居ない隙を突かれれば・・・一巻の終わりだ」

拠点内には拠点所属のニンジャの位置情報や個人情報、果ては本部とのやり取りなどが残っている。情報を必要とするのであれば真っ先に狙うべき対象であろう。


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