【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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126: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/03/01(火) 17:05:18.92 ID:sTZOBerd0
GM「ちょっと事情で更新を再開するぜ」

GM「キリをよくしないと進めにくいからな・・・」

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「なに。ネオサイタマを拠点にしているフリーランスのニンジャの勧誘だ」

チオガキは単刀直入に用件を切り出す。手馴れであれば遠まわしに言えば言うほど不利な状況になるのは予想できたからだ。

「あなた一人居ればもう十二分ではないか?此方の情報網でもグランドマスター寸前。明らかに過剰戦力に思える」

パースペクティヴはこの界隈では常識レベルの返答を返す。実際ソウカイヤの後釜アマクダリは組織としてはまだ未熟でありニンジャの質も高くは無い。

ニンジャの世界においては数よりも質であることは想像に難くないだろう。

チガサキは痛いところを疲れたと苦笑する。だがそこには初めからそのことを完全に想定した余裕さえ醸し出している。

チガサキは無学ではない。むしろ博識な部類である。故に現在ネオサイタマの戦力バランスは熟知して当然だ。

「実際そうみたいだし・・・本音を言えば・・・」

一旦言葉を切ると本音を告げた。

「道楽」

「ハ?」

パースペクティヴは意味が分からないと困惑している。

「いや・・・だって・・・戦闘系ミッションは過剰戦力ってことで行かせてくれないし・・・」

「かといって施設潜入系は数日とはいえギルドを空けるからリスクマネジメント面で不安があるし」

「実際自分はギルドで半ば軟禁されているようなものなんだよね」

パースペクティヴは呆然としている!よもや暇つぶしでウロウロされていてはフリーランスのニンジャたちは生きた心地がしないからだ!

「カラテトレーニングにも限界がきてるし・・・弟子とは顔を合わせづらいし・・・」

チガサキの表情がどんどん沈んでいく。だがそこに隙といえるものは一切存在しない!

「オツカレサマデス」

対処に困ったパースペクティヴはとりあえず言葉でチガサキを労った。

「ドーモ。で、どうする?」

チガサキは顔を上げてパースペクティヴを見据える。

「申し訳ないがお断りさせていただく」

パースペクティヴは断言した。ネオサイタマにおいては 善処し、前向きに検討する などという回りくどいコミュニケーションのルールなど無いのだ。

「俺は暗殺専門、アンブッシュに特化したニンジャだ。一撃必殺を旨としている」

「そんな一芸のみ、秘匿性が高くなければならないニンジャが己の戦い方を知られるのはリスクでしかない。例えそれが味方であろうとな」

「なるほど」

チガサキは理解を示した。ヨロシサン製薬に並ぶ万魔殿ザイバツ・シャドーギルドにおいて全てを知られることは生殺与奪を握られるに等しい。

ましてや一芸特化、アンブッシュ・暗殺専門となれば尚更だ。

「なら帰るとするかな・・・」

チガサキは一見無防備に背中を晒し、帰路へ付こうとする。

仲間にもならず、かといって決裂しイクサにもならない。

この状況はチガサキにとっては一番面白くないのだ。

「もし・・・ニンジャではなくガードの固い一般人で暗殺が必要なら連絡をよこしてくれ。格安で引き受けよう」

去り行くチガサキにパースペクティヴはそう告げた。ここで完全に縁が切れれば次は敵として相見えるかもしれない。

ならばビジネスの関係であれ一応交流を持っておけば身を救う手立てになるやもしれないのだ。

フリーランスの世界ではこういったことを怠ったものから死んでいくのをよく知っているのだ。

チガサキは右手を上げ、左右に振ると雑踏へと消えていった。



5/21終了


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