【僕のヒーローアカデミア】緑谷「みんなと」爆豪「仲良くだとよ」【安価とコンマ】
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651:名無しNIPPER
2019/08/12(月) 16:29:38.11 ID:lfcBRfnq0
西ノ島の北側にある住宅地から少し離れた茂みの中、木の陰に隠れながら移動する影が2つあった。

「駄目ね、これ以上は近付けない…」

桂川藍子(女子五番)は地図を広げながら辺りを見回し、溜息を吐いた。
北の住宅地は、藍子たちが出発した小中学校からかなり近い位置にあり、最も端にある家から100m程度で小中学校と同じエリアに入る。
つまり、現在は禁止エリアに指定されており、入ることが許されない。
入ろうものなら、藍子の首に巻きついている趣味の悪い首輪が爆発するらしい。

「新庄くん…大丈夫かな…」

傍にいた桜井栞(女子七番)が不安げに呟いた。

「大丈夫、『追いつく』って言ってたし…」

そう返しながらも、藍子自身も不安に押し潰されそうだった。

小中学校を出発して間もなく、鷹取宏直(男子八番)に襲われた。
藍子の恋人であり、その時一緒にいた新庄英也(男子六番)は負傷していたのだが、自らが盾になり、藍子たちを逃がしてくれた。
それが、3時間前のことである。

北の方にいると伝えたものの、土地勘が全くない状況で方角だけを指し示してもスムーズに合流できるわけがない。
民家はあるのだが、中に隠れていては見つけられないだろうと思い辺りをうろうろと彷徨ったり、木の陰に隠れたりを繰り返していたが、一向に英也は現れなかった。
もしかしたらそう遠くにいけない状況になっているのではないかと思い、別れた場所に戻ろうとした。
しかし、そこは既に禁止エリアに指定されているため、足止めを食らってしまった。

もしかして、あの後、英也は宏直に――



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