魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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◆OkIOr5cb.o
[sage saga]
2016/11/29(火) 05:25:28.76 ID:5xuBUqSR0
天使「や……」
魔王はゆっくりと近づき、天使の様子を伺う。
久方ぶりの魔王の姿に怯える天使。
厭ましく思ってその姿ですら天使の無事を示している気がして、変わらずにいてくれたと喜ばしくすら思ってしまうほどだ。
魔王「……この影響ばかりは、わからなかったからな」
自嘲し目を逸らした魔王が、庭先の気配に気づいてゆるりと振り返る。
大きく開かれた門扉の向こうに、亀姫と近衛の姿が見えた。
二人は階からやや離れた場所まで来ると、僅かにジャリ、と砂石を踏みしめる音をさせながらその場に膝をつき、控えて動かない。
――動かないというよりは、動けないという風体の近衛の様子に、魔王が気付いた。
魔王「近衛。無事か」
近衛が息苦しそうに背中を上下させ、ぎゅっと胸元の石を握りしめている。
天使が魔王の言葉を聞き、
そこに近衛がいることを知って、バッと視線を門扉の奥へと向けた。
近衛の姿は、天使の位置からは見えない。
見えるのは魔王の背中と、階の踏板の一部、それから……
天使「あ……」
天から『雲が降っている』様子だ。
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