魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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359: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/05/11(水) 02:31:15.73 ID:ofIrSduQ0

キンッ――


近衛が、一瞬で駆けた。

大剣が神の首元に添えられ、薄皮に引っかかり、肉を押す。
ヒ、と息を呑んだ神のその動きで薄皮が小さく裂けた。


神『――――ひっっ』

近衛「……ああ。これじゃ答えられませんね。少しだけ力を緩めてあげましょう」


近衛の言葉を聞いた神が、ゆっくりと息を吐く。
喉の動きに合わせて、添えられた刀も小さく揺れた。


神『やめ…ろ…! お前の存在は、計算外だ……!』

近衛「計算外…?」

神『そ、そうだ…』

近衛「どう、計算外なんです? 何を謀っていたんです?」

神『それは―― ! っそ、そうだ!』

近衛「?」


神は落ち着きのない焦点のまま、必死に言葉を紡ぐ。
震える唇や乱れた息継ぎに阻まれながら、神はようやく こう言った。


神『お前も、我が楽園で共に生きるが良い……!』



近衛「楽園……ですか?」





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