魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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350: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/05/11(水) 01:35:17.88 ID:ofIrSduQ0

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天空宮殿・最深部
「始まりの間」


神『貴様…何を言っているか、わかっているのか』

近衛「もちろんわかっていますよ。貴方を殺せば、結界が破れて暴発してくれるんじゃないかと聞いているんです」


亀姫の目は、ようやく明るさに慣れてきていた。
今なら、混乱と怒気を声に含ませて目を見開いている神の姿もはっきり見える。


神『―――立ち去れ。今は、余計な力を使いたくない』


畳んでいても、なお大きさのわかる翼。
左右に大きく張り出した翼角と、足元近くで交差する風切羽のシルエット。
それは、鳥というより蝶にも見えた。

横で一つに束ねられた長すぎる髪は床に届くほどで、しなやかに伸びた植物の茎にも見えてくる。

蒼と藍の瞳が表しているのは、空か海か。
儚すぎるほどの白い肌は、雪か雲か。




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