魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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325: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/26(火) 04:29:38.28 ID:1vpioc0+0

魔王「よくできた話だが、それが真実であると証明はできるのか?」

神「……できない。それが事実があろうとも、疑って裏を考え続けることに慣れすぎてしまった…。否定しようと思えばいくらでも否定できる我らには、証明など不可能だ」


神「……疑うことはあまりにも簡単で。信用することはあまりにも難しいな」

魔王「…………」


魔王「お前たちの最終目的は何だ。魔王から赦しを請い、自らの罪悪感を消すことか」

神「! 違う!」

魔王「ここまで話したのだ、最後まで語るがいい。語りとも騙りとも区別をつけず、聞いてやろう」



神「…世界を、元のようにひとつにしたい」

魔王「なんだと」

神「世界は、元々は1つであるべきなのだ」


神「悪など。善など。そんな区別が生まれる前は良かった。繰り返される戦も、止むことのない災厄も何もなかった!」

神「どうか、赦してくれ。そしてどうか手を取ってくれ、魔王!」

神「我が話を最後まで聞き届けてくれたお前なら、きっと新しい唯一世界でも……良き隣人となれる!」


神「一つになろう」

神「戻ってきてくれ。 ここから先の時代を、共に歩んでいこう… 魔王……っ」

魔王「な………。馬鹿な、完全に魔と浄が対立しているのに、そんなこと出来るはずが……!!」

神「魔王! どうか…」



神「どうか、私を信じてくれ――……!!」





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