魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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323: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/26(火) 04:26:01.62 ID:1vpioc0+0

魔王「……は。タブーとなったのに、今度は戦を仕掛けてきた? 随分とおかしな話じゃないか」


神「……疲れたんだ」

神「善でなくてはならないとか」

神「悪でなくてはならないとか」


神「疲れ果てて、一縷の望みをかけた。いや、こんなものはやけっぱちとしか言えない策だった」

魔王「なんのことだ…」


神「人間を守ることを、やめたんだ。人間に勇者を与え…我が剣を託した。自分たちで自分たちを加護できるように、と」

魔王「は…はははは! 傑作だな。勝手に守っておいて、勝手に見放したのか!」


神「我らが導くことが、誰のためになる? わかりやすい善悪の見本を示す必要は本当にあるのか?」

神「見本となり続けるために、多くの想いを犠牲にして……そこまでして見せなくては、人間は本当に善悪の区別もつかないのか…?」

神「また我らは自我に満ちて、過保護なことをしているのではないか…そんな疑問だった」

神「そして勇者を選定し、人間自身が人間を和平に導けるよう… 手を放し、見守ることにしたんだ」




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