魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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306: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/23(土) 02:21:07.82 ID:Ss644WqA0

ッシュルルルル・・・!!!
ザッザッザッザッザッザッ・・・・・・!

更に速度を増して階段を下りる。
もう既にかなり降りたように思うが、前も後ろも見えない暗闇の中で距離の感覚は鈍い。

近衛に担がれたまま、努めて冷静に神従者が説明を始めた。


神従者「……あなた方は正面から、神族を討ってきたのでしょう?」

神従者「ですが、全てが罠なのです。快進撃ですら、神に仕組まれていたもの」

亀姫「連戦による疲弊を狙っただけではないと仰るの?」

神従者「……神族は“浄気”と“物理”のどちらで攻撃してきましたか?」

近衛(……!)

亀姫「……言われてみると、弓を射たり体当たりをしたり…物理攻撃ばかりでしたわ」

神従者「でしょうね。浄気を減らさずに、魔王に“魔素を使わせる”ことが目的なのです」

亀姫「魔素を…」

神従者「浄気を纏う天使を倒すには、魔素を当てるのが効果的。ましてや接近して攻撃しようとしてくるなら、なおさら遠距離で倒せる魔力攻撃を仕掛けるでしょう」




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