魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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◆OkIOr5cb.o
[sage saga]
2016/03/21(月) 06:59:49.18 ID:YJiH1jFt0
亀姫「ふふ。それにしても、驚くほどの快進撃ですのね」
近衛「この戦、簡単すぎて怪しい気はするものの、まだろくな調査も出来ていないのに…速すぎて困りますね」
亀姫「陛下は本当に、そんな調査を必要としていらっしゃらないのですわ」
近衛「大掛かりな罠のひとつも疑わないなんて、そんなこと」
亀姫「合ったとしても、どうにかするつもりなのでしょう。陛下は私達に何かを期待などせず…ただ、好きにさせてくださっているだけ」
近衛「見放されているような、守られているような…なんだか複雑ですね」
亀姫「ふふ。守りは私の専売特許ですのよ。あまり守られてばかりなのは悔しいですわ」
近衛「……亀姫様の語る陛下のお姿は、自分の見えていた陛下の姿と違いすぎて…少し、戸惑います」
亀姫「私は生まれたときから、陛下のことを見ていますの。年月で言えば竜王様にはかないませんけれど、」クス
近衛「そうでしたか。あの……不躾なことを伺いますが…亀姫様は、もしや陛下のことを…?」
亀姫「……ふふ。神の一族の名を持つ私に望める願いではありませんのよ。口に出すのもおこがましいですわ」
近衛「今は同じ魔族なのでしょう? 陛下はそんな一族の出自の差など…!」
亀姫「それでも、穢すべからず…ですわ。それに私、決して我が一族の名を恥じてはいませんのよ」
亀姫「私は、私の名に代えて。あの方を守ってみせるのですわ」
近衛「……」
駆ける速度を速めた亀姫の背を、近衛は思わず見つめてしまう。
種族の差。想いの強さ。苦しい道を歩む強さ…華奢な身体に込められた想いはどれだけのものなのか。
亀姫の想い。自分の想い。天使の想い。魔王の想い。
この戦にはどれだけの想いが掛かっているのだろうか。
神の想いはわからない。
だけど、もしもそれを弄ぶつもりなら許せない。
近衛(もう。これ以上、駒にされるのはゴメンだ)
近衛の脚にもまた、力が入る。
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