魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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226: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/01/20(水) 05:30:39.47 ID:/1IMYSK40

――あの日、自分の街に大挙して乗り込んできた魔物達。
当時の近衛には、魔物達が現れた理由が分かっていた。


天啓だ、啓示だと 皆が騒いだそのほとぼりもまだ冷めていなかったから。


あれは自警用のナイフを片手に護衛術を訓練中の事。
突然に天から虹が差し込むように降りかかり、近衛の身体を包んだ。

その場にいた皆が、不可思議な声を聞いた。
「勇者」とだけ呟かれた、姿のない者の言葉。

そして虹が消えると同時、近衛が握っていたナイフは「大剣」に姿を変えていたのだ。


それ以上のことはない。ただそれだけ。
ただ、その事件は国中に知れ渡るほどには騒がれた。
近衛自身も訳がわからぬまま、「勇者」として数日間をもてはやされていたのだ。


そして、突然の魔物の襲来の日。

魔物など知らなかった。
それが魔物であるのか怪物であるのか、悪魔なのか妖怪なのかも知る事のないまま…
近衛の暮らしていた国は、地表の世界は、みるみる炎に包まれた。




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