魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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222: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/01/20(水) 05:25:16.68 ID:/1IMYSK40

近衛「……これは…」

亀姫「何が書かれておりますの」


口元に手を当てたまま、近衛は数ページをめくり読みしはじめる。
そんな近衛に痺れを切らして、亀姫は横に回りこんで置かれていたもう一冊を手に取る。だが中表紙に書かれている文字は特殊で、亀姫には読めなかった。


亀姫「……見慣れない言葉ですわ。坊やはこれが読めていらっしゃるの?」

近衛「はい、これはニンゲンの言葉です。それも、自分のいた国の言葉でかかれていますね…」

亀姫「内容は?」

近衛「少なくとも題は、『悪魔の襲来と人間世界の終末について』とかかれています」

亀姫「……ニンゲン滅亡の記録、といったところかしら」


近衛「……“大僧正が悪魔に連れ去られた時、私は仏に祈ることしかできなかった。如来様の後ろに隠れ、目の前の悪夢を見ないように目を瞑り、念仏を唱え続けた”」

近衛「“悪魔はしばらくして、唐突に立ち去った。私は仏への祈りが通じたことに安堵した。だがそれもつかの間、今度は寺が燃え始めた”」





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