魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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217: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/31(木) 22:13:20.09 ID:tVoFf72m0

亀姫「坊や…床を調べてくださいませんこと。罠かもわかりませんわ。慎重に」

近衛「!! はい!」


近衛は動かずにその場に伏せた。指先を床に這わせ、よくよく目を凝らしながら見ると、床に四角く線が入っていると気付く。自分たちはちょうど、その枠の中にいるようだ。


近衛「……確かに不自然ですね。術法の気配はないので、落とし穴か、あるいは檻のような物理的な罠。その仕掛けの境界線かと」

亀姫「あら。どうりでわかりやすいところに、ちょうどいい物影があると思いましたわ。……でも嵌る様子がありませんわね、重量不足かしら」

近衛「それもありえますが……亀姫殿は、地雷の例をご存知ですか?」

亀姫「ジライ? なんですの、それは」

近衛「設置型の罠のようなものでして。それは踏んだときには反応せず、離れたときに爆発する仕掛けなのです」

亀姫「ならば、これもそうだと?」

近衛「可能性はございます」

亀姫「……ではこうしましょう。この花台をずらして、私たちの身代わりに重しになってもらいますわ」

近衛「かしこまりました」



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