やはり俺の脳内選択肢が青春ラブコメを全力で邪魔しているのは間違っている。
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81: ◆oUKRClYegEez
2015/10/24(土) 08:25:06.40 ID:N1+TnvZM0

八幡「おい雪ノ下。お前まさか、学校休んでても文化祭実行委員の仕事やってたんじゃないだろうな?」

 座る前のテーブルには、文化祭の資料と思しき紙が広げられていた。

雪乃「ええ、やっていたわ。
   そうでもしないと、もう間に合わないのだもの。
   仕方ないでしょう?」

 疲れたように、どこか諦めたように言う雪ノ下さん。

 しかし、奉仕部二人がそれを許すはずもなかった。

結衣「ゆきのん、ちょっと頑張りすぎだよ。ちょっと休んだら?」

八幡「無理してもいいことはないと思うぞ」

 そして、由比ヶ浜さんが続けて言った。

結衣「わたし、ちょっと怒ってるんだからね。
   ゆきのんにも、ヒッキーにも。」

八幡「おい、なんで俺――」

 口を挟もうとした八幡を遮るように、由比ヶ浜さんは続ける。

結衣「文化祭の依頼を受けたときに言ったじゃん、ヒッキー、ゆきのんのこと助けてねって」

八幡「いや、それはだな……」

雪乃「比企谷くんはちゃんと仕事をしてくれているわ。別に助けていないわけでは……」

結衣「それは違うよゆきのん。ヒッキー、ちゃんと助けてたら、ゆきのんこんなことになってないよね。ゆきのんが大変だったってこと、気づいてたんだよね。じゃあ、なんで助けなかったの?」

八幡「……」

雪乃「由比ヶ浜さん……」

 二人とも、なにも言い返せずにいた。

 俺は、依頼のことなど初めて聞いたし、もちろん、由比ヶ浜さんからの八幡への依頼も知らなかった。

 けれど、この微妙に詰まった空気を変えることができたのは、俺だった。

奏「……お茶、冷めないうちに。ね?」

 半強制的に、意識をお茶へと向けさせる。

 資料で埋まっていた机の上を片付け、温かいお茶の入った湯飲みを置き、みんなで飲む。

 お茶を飲んでいる間に、お互いに冷静になれればと思い、時間をつくった。

 時間が全てを解決してくれるわけではないけれど、時間でよくなることも、ないっわけじゃあない。

 いまこの状況なら、「時間」は俺の切れる最高のカードだった。



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