やはり俺の脳内選択肢が青春ラブコメを全力で邪魔しているのは間違っている。
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2018/04/20(金) 18:33:49.62 ID:+H9xiQVN0
静「ここからは独り言だから気にするな。溝ができるほど関りを持てたのだと言うべきか、それともまだ他人を排斥しようとしているのか。難しいところだな。どう動くか、それとも動かないのかすら、大人で、教師の立場の私からすれば難しい」

奏「……」

 独り言と言いながら、しっかりと俺に聞かせている平塚先生の意図は、よくわかる。

静「こんなことを考えるべきではないと思っているのだがな。それでも思ってしまう……。仲間たちで、彼らの間で解決はしないものか、と」

 その仲間に、俺は入っているのだろうか。

 単に動けるコマとして、俺のことを利用したいんじゃないのか……。

静「さて! 甘草」

奏「はい」

 どうやら、独り言は終わったらしい。

静「おまえが抱えている葛藤が何なのか、私にはわからない」

 ――ハッとした。

 俺は、葛藤していたのか?

静「動かなければなにも変わらない、なんていうのは幻想だからな。時間が過ぎると解決することもあるが、そうでないこともある。重い問題なら特に、な。だから、今後悔しないように最善を尽くせ。独身の私みたいに……ぅっ……後悔、するなよ」

 そういうだけ言って、平塚先生は歩いていった。


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