やはり俺の脳内選択肢が青春ラブコメを全力で邪魔しているのは間違っている。
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498:
2017/12/02(土) 23:35:54.40 ID:Yihjs7B50
雪乃「甘草くん。とりあえず座ってくれるかしら。邪魔なのだけれど」

奏「あ、はいごめんなさい」

 素で謝っていた。秒で。

 だって背中を一瞬、凍りついたかと思うほどの視線が貫いたから……。

雪乃「せっかく立ったのだし、とりあえずあなたたちにも。さきほどから中身のない会話を続けるばかりで、具体的な内容が全く決まっていないように思えるのだけれど、違うかしら? 仮にもやると決めたことなら、どうやって決めるかよりも何をやるかを重点的に話し合うべきではなくて? それに、あなたたちの会話に一色さんが混ざっていたかしら? 仲間内だけの仲良しごっこなら他の場所でやってちょうだい。高校生の生徒会の会議だとは思えないわ。……あなた」

総武の生徒会役員A「はいっ」

 あ、今ビクッてした。同じ視線向けられたんだな……。同情するよ。

雪乃「クリスマス会の日程は?」

役員A「あ、あと一ヶ月と少しです」

雪乃「……決まっている内容は?」

玉縄「それはだね――」

雪乃「あなたには聞いていないわ」

玉縄「っ」

 あ、向こうの会長さんも少しビクッてなった。

役員A「会場に使う場所、それと予算……でしょうか」

雪乃「……はあ。予算なんて大前提、一か月前ともなれば参加していただく各所にお願いや告知を始めていなければならない時期よ。何もかも遅いわ。部外者の私がとやかく言うつもりはないけれど、あなたたち、ちょっとは自覚あるのかしら?」

 あの、すみません。すっっっっごくとやかく言ってると思うのは俺だけでしょうか。


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