やはり俺の脳内選択肢が青春ラブコメを全力で邪魔しているのは間違っている。
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224:名無しNIPPER
2016/04/09(土) 18:03:52.51 ID:RDIWyv/c0
 ……いつの間にか寝ていたよう。

 八幡と戸塚君は仲良く頭を少しぶつけて寝ている。

 ……なにも知らない人から見たら、恋人同士に見えないこともないかもしれない。

結衣「……もう、三人とも寝すぎだよ」

 廊下を挟んで反対側、由比ヶ浜さんがいつの間にか座っていて、くすりと笑っていた。

奏「ははは……。朝早かったからね……」

 苦笑して返す。

 ふと、由比ヶ浜さんの方を見る。

 由比ヶ浜さんの視線が注がれるのは――

奏「由比ヶ浜さん……八幡のこと、好きなの?」

結衣「えっ⁉ えっ⁉ なんで⁉」

 試しに聞いてみると、あからさまに動揺した。ちょっと面白かった。

奏「視線の先がずーっと八幡の方むいてるからさ。もしかしたらそーなのかなーと思って」

 先ほどの反応で確信をもったけど、それは内緒。

結衣「うーん……。話さない?」

奏「もちろん」

 たとえ選択肢で出ても、絶対にその選択肢を選ばないことをここで誓える。

【選べ

1、 小声で「もちろん、言いふらすよ」

2、 大声で「ねぇー、由比ヶ浜さん実は八幡のことー!」  】

奏「もちろん、言いふらすよ」

 大声で言ったら取り返しのつかないことになりそうだし、他のお客さんに迷惑だ。高校生が大勢喋ってるなかで今更だとは思うけど。

結衣「冗談だよね?」

 すっごく真剣な顔をして由比ヶ浜さんが聞いてくる。

 正直ちょっと怖かった。

奏「当たり前だろ」

 そう答えると。

結衣「……奏君。冗談でも、言わない方がいいよ、女の子にとっては」


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