利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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630:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/12/01(木) 04:42:00.98 ID:svt2Tvv2o
ガチャ──パタン

提督「……さて金剛。少し話がある」

金剛「……ハイ。シスターの事デスね?」

提督「ああ。あれから表に出てきたりはしているか?」

金剛「いえ……塞ぎこんでいてまったく返事をしてくれまセン。心の奥に居るのだけは分かるのデスが……」

提督「大丈夫なのだろうか……」

金剛「分かりまセン……。そもそも、どうして塞ぎこんでしまったのかも分からないデス……」

提督「むう……」

金剛「…………」

提督「……一先ず、呼び掛けて──いや、呼び掛け続けてみよう。もしかしたら反応してくれるかもしれん」

金剛「ハイ。私も諦めまセン。諦めてしまったら……それは私がシスターの身体を乗っ取ってしまうのと変わらないデス」

提督「そうだな。……金剛、気になったのだが、最後に妹の方と話した時に何かおかしい所とかはあったか?」

金剛「そうデスね……。レ級と戦っていた時にたしか、この身体は私のモノとして扱って下サイ、と言っていたデス」

提督「……ダメージを気にしないで良い、と言った訳ではなさそうだな」

金剛「ハイ……。あの時は考える余裕がありまセンでシタが、今になって思うと、あれは私に身体を受け渡すという意味にも聞こえるデス」

提督「ああ……。本当、どうしてなんだ金剛。お前の身体はお前のモノだろう? 誰かのモノでもない、自分自身のモノだ。今はただ好意で私達を会話させる為に──……」

金剛「!」ハッ

提督「……そういう事か」

金剛「きっと、そうかもしれまセン。……馬鹿デス」

提督「本当にな……。そんな事をしても、誰も喜びはしないというのに……」

提督「──私と金剛の為に、自分を犠牲にしようと考えるか。なぜそんな事を……」


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