利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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619:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/11/17(木) 06:10:22.70 ID:3cgKq1PEo
提督(……どことなく、妹の方の金剛と似たような笑い方をしている。儚い笑みだ……)

瑞鳳「……えっと、横須賀の……じゃなくて、中将さん」ヒョコッ

提督「うん? どうした?」

瑞鳳「…………提督は……どうなるのかな」

提督「大佐か。……分からん。ただ、敵に協力をしていたと認めてしまった事から『処分』もあり得る」

瑞鳳「……そっか」

提督「…………」

瑞鳳「やっぱり、そうなっちゃうよね……。うん……そっか……」

提督「……辛かったら、いつでも話を聞くぞ」

瑞鳳「うん……」トコトコ

提督(……本当、あんなに酷い事をさせられても悲しめるとは)

提督「艦娘、か……」

提督(基本、ただ一人の提督に付き従うと聞くが……ここまでいくものなのか……。私に付き従ってくれる子達も、同じなのだろうか……)

提督(そして、好いてくれる理由も……。そして……もしかすると、金剛も……)

提督「…………」チラ

提督(金剛との、つがいのネックレスは引き出しの奥にある。……もしかすると、あのネックレスは金剛にとって呪いだったのだろうか。より束縛し、より私を盲目に信じさせる、薄汚い物だったのだろうか……)

提督「……どうなんだろうな」

提督(もしそうであるのならば……寂しいな)

瑞鳳「──中将さん」トコトコ

提督「どうした、瑞鳳」

瑞鳳「辛そうだけど、大丈夫……?」


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