利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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497:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/08/25(木) 21:51:50.74 ID:+KnFEa/ao
空母棲姫「──利根戦隊の左舷方向に居る深海棲艦が最後よ。それで殲滅完了ね」

提督「利根戦隊、左舷に敵が見えるはずだ。それで全てが終わる」

利根『了解した! ──艦隊、左舷方向の敵を叩くぞ! 索敵、始めー!』

提督「利根艦隊を除く全ての艦娘は哨戒しつつ鎮守府へ帰投しろ。大破した艦娘は利根艦隊の帰投を問わず入渠して構わない。……皆、よく頑張ってくれた」

提督「……空母棲姫、周辺の状態はどうだ」

空母棲姫「……だいぶ静かになったわ。利根の向かっている敵を除けば、いずれ沈む敵がいくつか見えるくらいね」

提督「…………そうか」

空母棲姫「何か気になる事でもあって?」

提督「私はまだ、あのレ級を仕留めたという報告を聞いていない」

大淀「そういえば確かに……」

空母棲姫「……ごめんなさい。見逃してしまっていたわ」

提督「いや、責めている訳ではない。あんな状態で常に監視する方が無理だ。むしろ、お前は良くやってくれていただろう? お前が居て、常に状況を教えてくれていたからこそ私達は誰一人として失う事無く生き抜けたんだ」

空母棲姫「ですが……」

提督「納得しなければ、納得するまで続けるぞ」

空母棲姫「もう……」

大淀(……困ってはいますが、嫌ではなさそうですね)

提督「さて、空母棲姫にはすまないが、レ級の捜索をしてくれ。嫌な予感がする」

空母棲姫「分かりました。…………ん?」

提督「どうした?」

空母棲姫「いえ……なんだかやけに艦載機の操作が重くて……」

大淀「疲れが出てきたのでしょうか……? 先ほどまでずっと戦場の状況報告をしていらっしゃっていましたし」


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