利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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385:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/05/12(木) 01:55:14.23 ID:Jqc775X6o
空母棲姫「……妙ですね」

提督「妙? 何かあったのか」

空母棲姫「何かが『あった』というよりも、あるべきモノが『無い』と言った方が正しいです」

利根「あるべきモノ……?」

空母棲姫「海と空、その両方の哨戒が無いわ。所謂がら空きの状態よ」

瑞鶴「がら空きって……おかしいわね。最低でも偵察機で哨戒はしていたわよ。私も何回かはやった事があるし……」

響「鎮守府近海の警備も駆逐艦四隻で随時やっていたよ」

空母棲姫「……そのどちらも見当たらないわ。もう鎮守府全体が見えている距離なのに……どういう事なのでしょうか……」

飛龍「……防衛に回すべき戦力すら使って深海棲艦を倒しているのでしょうか」

提督「流石にそこまでおかしい事をするとは思えんが……。一体どうなっているんだ。空母棲姫、ギリギリまで近付けるか?」

空母棲姫「分かりました。山を背にしつつ建物内部の様子を調べます」

空母棲姫「…………やけに艦娘の姿が少ないわね。本当に防衛に回すべき戦力すら戦闘に駆り出しているのかしら」

瑞鶴「えっと……数が少ないように見えるのは、ほとんどの艦娘が自分の部屋で休んでるからだと思う。休める時に休まないと、いつ無理を言われるか分からなかったから……」

空母棲姫「なるほどね。……それにしても、嫌な雰囲気の漂う鎮守府ですね。まるで、悪魔でも住んでいるかのようです」

瑞鶴・響「……………………」

空母棲姫「貴女達の想像している意味とは違うわ。もっと別の、何か異質な雰囲気よ」

瑞鶴「……異質?」

空母棲姫「ええ。言葉で表現しにくいけれど、化け物が潜んでいるかのような……そんな異質さよ」

提督「二人とも、心当たりはあるか?」

響「……私は無いかな。あの司令官は化け物っていうより権力と暴力で捻じ伏せる人だったしね」

瑞鶴「私も響ちゃんと同じ。心当たり所か見当すらつかないわ」

提督「そうか……。空母棲姫、撃墜されても構わん。隠密に調べられるだけ調べてくれ」

空母棲姫「分かりました」

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