利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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38:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2015/10/02(金) 20:09:20.26 ID:LN99fSJ5o
金剛「……全弾、撃ち終わりまシタ」

提督「よくやった。──だが、後で説教だ。自分から殺されにいこうとするのは何事だ」

金剛「テートク、それは人の事を言えないデスよ?」

提督「お前の場合は完全に巻き添えを貰いにいこうとしただけだろう。拾える命は大事にしろ」

金剛「ぅー……。納得できないデース……」

提督「……あと、礼を言わなければならないな。二人とも、顔を出しても良いぞ」

空母棲姫「はい」スッ

ヲ級「うん!」ヒョコッ

電「く、空母棲姫……なのです……」ビクビク

雷「もう一人はヲ級だけど……あれ絶対に改装されたヲ級よね……」ビクビク

暁「レ、レレディなら、怖がったりしないわ……!」ビクビクビク

響(ああ……やっぱり何も知らなかったら怖いんだね……)

グラッ……

ヲ級「わっ、と」

ズゥン──……

提督「……ボロボロだな。柱が倒れるとは」

ヲ級「ご、ごめんなさい……」オロオロ

提督「いや、どうせ鎮守府を建て直すまでには倒れていただろう。むしろ、今倒れたからこそ怪我人が出なかったかもしれん。気にするな」

ヲ級「ほっ……」

雷「……なんだか今までのイメージと全然違うわ」

電「とっても普通なのです……」

空母棲姫「その深海棲艦の上に倒れてくれたら良かったのだがな。あと数センチ違えば……」

提督「……後始末が大変そうだ」

空母棲姫「それもそうですね」

暁(……あれ? この空母棲姫ってどっちが素の口調なのかしら……?)

提督「さて、一先ずだが私はレ級の後始末をしよう。各員は入渠後、安全な区画で疲れを取ってくれ。金剛への説教は陽が昇ってからだ」

全員「はいっ!」

利根「では、我輩も提督の手伝いをするとしようかのう」

提督「そうか。手伝ってくれるとありがたい」

レ級「……………………」

ガギッ──!!

提督「!!」

レ級「……やっぱりさ、やるもんじゃないね。慣れない事は」

利根「な、なんじゃぁ!? 柱に手を突っ込んだぞ!?」

金剛「あんな状態でも動きマスか……!」

ブンッ──ズゥンンッ!!

提督「鉄筋コンクリートだぞ……! 化け物か……!!」

レ級「これだから面倒なんだ。こいつらみたいな奴は……」


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