利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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35:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2015/10/02(金) 20:07:08.02 ID:LN99fSJ5o
瑞鶴「馬鹿言わないでよ!! どうしてそんな命令が出来るの!? 自分ごと撃てって……そんなの出来る訳がないじゃないのよ!!」

全員「……………………」

瑞鶴「私達はそんな事、絶対に出来ない!! 提督さんを殺すなんて選択、する訳がないじゃない!!」

飛龍「……そうですよね」スッ

加賀「ここで殺しておかなければ、いけませんね」スッ

瑞鶴「────────────え?」

長門「何……?」

ガチャ……ガキンッ──ジャキッ

瑞鶴「え……え……?」キョロキョロ

ゴソ……ガチッカコン──

響(これは……予想外だ)

瑞鶴「う、嘘……でしょ……?」

長門「馬鹿な……お前達は自分達の提督を殺せるだと……?」

利根「……仕方が無いからの。……まあ、予想はしておったぞ」ジャキッ

瑞鶴「利根さんまで……!? ど、どうしてよ!? どうして皆そんな命令が聞けるのよ!?」

利根「……簡単じゃ。今回の戦い、あのレ級は非常に脅威であった。ここで倒しておかなければ後でどうなるか分からぬ」

瑞鶴「だからってそんな!!」

加賀「……もし逃がしてしまえば、今回みたいに多くの鎮守府が危険に晒されるわ。……必要な犠牲、ですよね……提督」

提督「そういう事だ。……すまないが、この母港で匿っている空母棲姫とヲ級の二人は逃がしてやってくれ。可能ならば面倒も見てやって欲しいが、無理だったら構わん。後は静かに暮らして人に脅威を与えないだろう。私の軍服を持っているから分かるはずだ」

提督「それと二人に伝えてくれ。すまなかった、と」

金剛「……………………」ガチャン


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