利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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33:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2015/10/02(金) 20:05:36.46 ID:LN99fSJ5o
加賀「……これで全員よ」

レ級「へぇ。思ったより少ないもんだね。六、七十隻くらいかな? 百隻近く居るんじゃないかなーと思ってたんだけど」

提督「……なんだこの状況は」

金剛「────! テートク!」

レ級「おっ! 丁度良いねぇ! 起こす手間が省けたよ! ……で、これが何か分かる?」ジャキッ

提督「……なるほど。私は人質という訳か」

レ級「アハハハハァ! 理解が早いねぇ! まさしくその通り! 大正解! ご褒美に君達が気になってる侵入経路を教えちゃおう!」

提督「……………………」

レ級「別にさ、深海棲艦って海の上じゃないとダメって事はないんだよねー。そこは艦娘と同じ! だから陸を突っ切っただけだよん」

提督「……そういう事か。この暗い中、よくそんな事が出来たものだ」

レ級「海岸線がギリギリ見えるくらいの位置ならやろうと思えば出来るって。ちょーっと時間が掛かったけどね」

提督「それで、何が目的だ。多くの同族を犠牲にし、人質を取るくらいだ。それなりの理由があるんだろう」

レ級「あ、もう本題に入っちゃう? お姉さんとしては嬉しい限りだよ」

レ級「んでも、まあ薄々気付いてるんじゃない? ここで匿ってる深海棲艦……安っぽい言い方だけど、そいつには消えてもらわなきゃいけない」

川内「はぁ……? 深海棲艦を匿ってる?」

那智「意味が分からんぞ。どうして私達が敵を匿わなければならない」

レ級「いやいや! これが居るんだよ! そうだよねぇ……テイトクさん?」

提督「……ああ。居る」

神通「…………!」

羽黒「そ、そんな……! ど、どうしてですか司令官さん!? て、敵ですよね!?」

提督「もう少し後になってから知らせるつもりだった。すまない。……その深海棲艦だが、私達の敵ではない。その二人のおかげで私は提督として復帰できた。そして命の恩人でもある」

レ級「まあ、そういう事! んでもって私がその二人を消しに来たって訳。人間や艦娘と仲良く暮らしてる同族なんて見過ごせる訳ないじゃない? しかもそいつらは楽しそうにしているときた。情報を漏らす可能性もあるし、こっちにとっては邪魔者以外の何者でもない。そいつらを殺したら大人しく帰るから、ちゃっちゃと出してくれないかな?」


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