利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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305:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/03/06(日) 19:00:22.66 ID:YC7of8ero
提督「…………」サラサラ

利根「……うーむ? 飛龍よ、この部分はどうすれば良いのじゃ?」スッ

飛龍「どれですか? …………ああ、先月の書類にある資料を前提としていますので、それを参考にして──」ゴソゴソ

利根「ふむ。ふむふむ」

コンコンコン──。

提督「ん? 入れ」

ガチャ──パタン

長門「失礼する」

提督「長門か。どうしたんだ」

長門「一つ、報告せねばならん事がある」

提督「報告? もう就寝時間前だというのにか?」

長門「先程、幽霊を見たと言う子が居た」

提督・利根「!」

長門「非常に怖がっていたので部屋まで送ったが、その時に私も幽霊とやらを見掛けたのでな」

飛龍「……この鎮守府に幽霊が出るなんて初めて聞きましたよ。大丈夫だったんですか?」

長門「ああ。まるでこっちが見えていないかのように廊下を歩いていたぞ」

提督「……長門」

長門「どうした」

提督「その幽霊は、どんな姿をしていた」

長門「艤装を着けた金剛だったが、それがどうした?」

提督「利根、飛龍。私は少し席を外す。そのまま執務を続けてくれ」スッ

飛龍「え? は、はい……」

利根「…………」

提督「長門、幽霊を見掛けた場所へ案内してくれないか」

長門「良いだろう。こっちだ」

ガチャ──パタン

飛龍「……幽霊ですかぁ。小さい子は怖がりそうですね」

利根「…………そうじゃの」

飛龍「? どうしたんですか利根さん? なんだか難しい顔をしていますけど」

利根「まあ、我輩にも色々とあるのじゃ」

飛龍「…………?」

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