利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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263:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/02/06(土) 18:57:17.06 ID:7SUR/2U5o
提督(私としても、暗い金剛を見るのは辛いからな……)

金剛(……ああ……やっぱり、私を見ると思い出してしまうのデスね)

金剛「……………………」グッ

金剛(私は、テートクの為に何かしたいデス)

金剛「テートク」

提督「ん、どうした」

金剛「ご無理はしないで下サイ。……もし、どうしても私の姿を見るのが辛い時は、そのように言って下サイ」

提督「……何かするつもりなのか?」

金剛「ホラ、髪型を変えてみるとイメージが変わるかもしれないデス」ホドキホドキ

提督「髪型を?」

金剛「ハイ。……よいしょ…………今は手で支えているだけデスが、ポニーテールです。どうデスか?」スッ

提督「より活発なイメージになったな」

金剛「こうすれば、少しは意識を逸らせるかな……と思いまシテ」

提督「……なるほどな。だが、それは気持ちだけ受け取っておく。私の事を考えてくれるのは嬉しいが、金剛は自分の好きなようにやっていてくれ。いつもその髪型で居るという事は、その髪型が気に入っているんだろう?」

金剛「確かにそうデスけど……。それよりも私の好きなようにとは……?」

提督「島に居た時にも言ったかもしれんが、ずっと出撃続きで自分のやりたい事も何も出来なかったのだろう? この鎮守府で出来る範囲だったら好きな事をやっても良いんだぞ」

金剛「…………それでは、お言葉に甘えさせて頂きマス」

提督「ふむ。何がしたいんだ?」

金剛「──私は、テートクの為に何かをしたいデス」

提督「────────」

金剛「テートクが笑顔になれるようにしたい……。それが、今の私のやりたい事デス」

提督「……そうか」

金剛「ハイ」


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