利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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239:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/01/25(月) 00:06:55.76 ID:9mdLHh9Ko
利根「…………」カリカリ

飛龍「提督、この要請書の事なんですけど──」

提督「……ふむ。またこんなにも資材を要求するか。流石にレ級相手では──」

飛龍「やっぱりそうですよね……。どうしてもあの戦力を相手ですと──」

利根「…………」チラ

利根(うむ。うむうむ。二人の距離はしっかりと縮んできておる。このまま順調にいけば、必ず二人はくっ付くじゃろうな。……まあ正直、傍から見ている立場からすれば、さっさと将来を誓い合えば良かろうにと思うがのう)ズズッ

利根(……ふむ。紅茶もまた一段と腕を上げておる。元から日本茶を淹れるのが上手かったから、紅茶に慣れるのも早いものじゃのう)カリカリ

利根(まあ……少しばかり心が寂しいがの)カリ

利根(……なんじゃろうなぁ。あの物の無かった島の方が心が豊かじゃったかもしれぬ。……いや、これは考えるべきでない事じゃな。二人に失礼じゃ)カリ

利根(すぐに慣れると良いのじゃがなぁ……)

ポン──

利根「む?」クルッ

提督「どうした、利根」

飛龍「お疲れですか?」

利根「む? むむ? 何がじゃ?」

提督「さっきから声を掛けても心ここに在らずだったぞ。悩み事があるのならば言ってくれ。私も心配になる」

飛龍「それと、無理もダメですよ?」

利根「────────」

提督「……何をそんなキョトンとしているんだ。疲れているのを無理しているんだったらベッドに放り投げて寝かし付けるまで見張るぞ」

利根「…………」

飛龍(あれ……? なんだかすっごい柔らかい微笑みを向けられているような……?)


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