利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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167:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2015/12/22(火) 14:56:27.84 ID:G0gfHGYMo
比叡「……私は…………」

提督「……………………」

比叡「…………いえ。私も、お姉様達に囚われないようにしなくちゃいけないかもしれませんね」

比叡「そもそも、私たち艦娘はいつも死と隣り合わせなんです。どれだけ錬度を積み重ねても、圧倒的な暴力の前では沈むのも当たり前です。……どうしてでしょうかね。いつの間にか、心の底では沈まないって思っていました」

比叡「いえ、何があっても、司令ならば沈ませないって思ってしまってました」

提督「…………」

比叡「……でも、私達がやっているのは戦争です。むしろ、お姉様達が沈むまで誰一人として欠ける事が無かったのが奇跡だったんです」

比叡「沈ませているのだから沈む事もある。総司令部からの伝達でも毎月に何人も何十人も沈んでいるってあったのに……本当、沈むのなんて当たり前の事だったんですよ」

比叡「それが……たまたまお姉様達だっただけの話なのに……」ジワ

提督「……比叡」

比叡「!」ゴシゴシ

比叡「──引っ叩いてごめんなさい、司令。私は、もう大丈夫です! 改めて罰を与えて下さい」

提督「…………」スッ

比叡「? どうかしましたか、しれ──」ポン

提督「……今まで耐えてくれてありがとう、比叡」ナデナデ

比叡「ぇ────」

提督「…………」ナデナデ

比叡「…………」ジワ

提督「…………」ナデナデ

比叡「ぅ、ぁぁ……」ポロポロ

比叡「酷い……酷いですよぉ……! 司令は厳しくしていれば良いんです……! 優しくするのは、金剛お姉様にだけで良いんですよ……!」ポロポロ

比叡「なんでいつもみたいに吊るそうとしないんですか……! なんでいつもみたいに、罰を与えようって……言わないんですかぁ……。なんで……なんで……?」ポロポロ

提督「今のお前に罰を与えるほど鬼ではないつもりだ」ナデナデ

比叡「うあぁぁ……ぁああぁぁぁ……」ポロポロ

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