利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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161:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2015/12/22(火) 14:52:51.89 ID:G0gfHGYMo
提督「なんだかんだでお前は私の事をよく理解しているからな。私が何を思っているのかなど、お前はお見通しなのだろう?」

飛龍「全部が全部って訳じゃありませんけどね。表情とか声とか、そういう小さな変化に気付くだけです」

提督「私はポーカーフェイスだと思っていたのだが」

飛龍「ええ。でも、完璧じゃあないですよ? ほとんど感覚に近いですけど、ちょっとだけ違うっていうのは分かります」

提督「……特訓でもして完璧に近付けるべきだろうか」

飛龍「だったら私も特訓をして、もっと分かるようにするだけです」

提督「お前へ負担を掛けたく無いのだが……」

飛龍「ちっとも分からない方が負担になっちゃいます」

提督「……そうか。ならばこのままの方が良いな」

飛龍「逆に、私のやっている事が提督の迷惑になっていないかって思うくらいです。ほら、隠しているのに今何を思っているのかを知られちゃうなんて良くない事もあるじゃないですか」

提督「私は気にしていないからその点は心配するな。例外などお前一人だけだからな。飛龍が黙っていてくれるのならば知られていないとほぼ同義だ」

飛龍「……えへへ」

提督「なぜ笑った……」

飛龍「いえ、ただなんとなく嬉しく思っただけですよ」

提督「……そうか」

飛龍「そうなんです。でも、提督も辛い時は私達を頼っても良いんですよ?」

提督「限りなく善処するよう考える努力をしておく」

飛龍「もうそれ、やらないって言っているようなものじゃないですか……。メッ、ですよ」

提督「だがな……」

飛龍「むしろ、私達はそれで心配する事もあるんですからね? 少しくらいは吐き出しちゃって下さい」

提督「むう……」

飛龍「考えてくれるだけでも良いですから、ね? ──さて、そろそろお休みにならないといけませんね。もう後少しもすればマルフタマルマルです」

提督「ああ。良い夢を見ろよ、飛龍」

飛龍「私はバッチリですよ! 提督も良い夢を見て下さいね」

提督「私は夢をほとんど見ないから、それは難しいだろう」

飛龍「もう……。──おやすみなさい、提督」

提督「おやすみだ」

ガチャ──パタン

提督(……今度、何か甘い物でも渡しておくか。本当、苦労を掛けさせてしまうな……)

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……


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