利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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118:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2015/11/19(木) 11:45:22.59 ID:DUFOBdUYo
提督「響の問題? それはこの間のレ級の事ではなくか?」

利根「そうじゃ。じゃが、もし我輩だけでは無理じゃと思うたら……その時は提督を呼ぶぞ」

提督「……………………」ジッ

利根「……………………」

提督「……ああ。頼んだぞ、利根」

利根「うむ! 任された!」

提督「だが、身体に大きな負担は掛けない事。これだけは約束してくれ」

利根「分かっておる。我輩も早く元気になりたいからのう。──ああそうじゃ、金剛よ」ヂー

金剛「ハ、ハイ」

利根「……今夜だけじゃからな。じっくり堪能しておくと良い。普段ならば押し退けてやるからの」

金剛「──ハイ」

利根「うむ! では、行ってくるぞ!」ガチャ

パタン──

金剛「……利根にしか解決できない問題とは何でショウか」

提督「それは分からん。ただ言える事は、私は利根を信じるという事だ」

長門「信頼しているのだな」

提督「当然だ。こんなにも私の事を信用し、信頼し、尽くそうとしてくれる子達を信頼するなと言う方が難しい」

長門「だが、そうだと言って無条件に信頼するのか?」

提督「無論違う。いつもの利根であれば私は止めていただろう」

長門「ほう」

提督「あの目は何かを確信している目だった。私の気付いていない響の何かを、利根は感じ取っているのだろう」

金剛「何かを……」

金剛(……何を感じたのでショウか。私には、急に響が落ち込んだようにしか見えなかったデス……。一体、何があったのデスか……?)

金剛「……………………」

提督「…………」ポン

金剛「?」

提督「利根に任せておけ。さっきも言ったが、今は自分の事を一番大事にして良いんだ」

金剛「……ハイ」ソッ

提督(む? 肩へ寄り掛かってきた?)

金剛(ごめんなサイ利根……そして、ありがとうございマス。今夜だけ……この夜だけデスから、許して下サイ……)

提督(……こういう時、あいつはこうしろと言うんだろうな)ナデナデ

金剛「!」

金剛(──ああ……あのアイレットでテートクに抱き締められて……頭を撫でて下さった時の事を思い出しマス……)

金剛(温かくて、優しくて、落ち着けて……私が『テートク』に望んでいたモノ……)ジワ

金剛(今夜だけ……お二人のご好意に甘えてしまいまショウ……)

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