利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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妖怪艦娘吊るし
◆I5l/cvh.9A
[saga]
2015/11/13(金) 17:08:57.29 ID:sh+rnKJUo
提督「…………」サラサラ
利根「…………」カリカリ
金剛「…………」サラサラ
瑞鶴「…………」カキカキ
提督「……さて、一先ず早急に送る資料は今日中に作成できそうだ。これから電話口から報告をせねばならん。その間は引き続き今やっている仕事を頼む」スッ
利根「分かったのじゃ」カリカリ
金剛「了解デース」サラサラ
瑞鶴「……提督さん、お仕事すっごく早い」カキカキ
提督「これも慣れだ。それよりも、三人とも無理はしてくれるなよ? 疲れたりしたら休んでも構わないからな。特に利根。お前は本来安静にしておかなければならんのだからな」
利根「うむ。少しでも体調が悪いと感じれば、すぐに提督と救護妖精に伝えるぞ」
提督「ああ。──では、少しの間ここを頼む」
ガチャ──パタン
瑞鶴「……なんだろ。提督さん、なんかちょっと変わった気がする。なんだか急に心配性になったような……」
利根「うむ。良い事じゃ」カリカリ
金剛「…………?」サラ
瑞鶴「え? どういう事?」
利根「あれが提督の素じゃよ。言葉は悪いが案外、臆病なのじゃ」カリカリ
瑞鶴「臆病……? あの提督さんが?」
金剛「全くそうは見えまセン……」サラ
利根「単純に隠しておるだけじゃ。他人にのみじゃが、多少は無理をしても良い所でも引く。どうしても無茶をせねばならぬ時でも必ず逃げの道を作らせる」カリ
瑞鶴「でも、あのレ級の時なんて無理無茶無謀な事をしてたじゃない」
利根「あれは自分にだけであろう?」
金剛「……確かに」サラ
利根「どこか壊れてしまったんじゃろうなぁ……。自分の事は蔑ろにしがちではあるが、他人の事になると途端に安全策しか取らぬ」カリ
瑞鶴「……そう言われてみるとそうよね」
金剛「なんだか……寂しいデス」サラサラ
利根「あればっかりは許してやってくれぬか。過去にあった事があった事じゃ。そうなってしまってもおかしくない」カキ
瑞鶴「まあ……そうよね……」カキ
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