57: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/08/29(土) 20:58:21.73 ID:tNq3pxyB0
戦士「…テメェは、何を、知ってるんだ」
勇者「だから、個人的な話だよ。
昨日から言うようにね。
僕は君の奥さんは魔女だと思ってる。
間違いなくね」
戦士「だったら、どうだってんだ」
勇者「彼女が追われる理由、教えてあげようか」
戦士「…ああ。知らないヤツだが、聞いてやる」
勇者「あはは、君は面白いね。
嘘がつけないのに、認めたら負けだって思ってる。
子供みたいだ」
戦士「うるせぇ、言いたいなら、さっさと言えっ」
勇者「鉱山都市に、画期的な新技術がある。
悪いけど、言える事はそれだけなんだ」
戦士「なんだそれ。もったいぶっといて」
勇者「そこで君に提案があるんだって。
僕が指揮する第6師団は少し特殊なの。
僕はほとんど司令部に居ないんだ。
不在の間は副司令が指揮をとってる。僕は、お飾り師団長なんだ」
戦士「じゃ、お前の仕事って?」
勇者「第6師団は別名、対特定生物国防師団。
魔物退治が主な仕事で、編制はごった混ぜだ。
加えて特例として、平時でも中隊以下、
小隊、分隊を組織しての作戦行動が許可されてる。
言ってる意味、わかるかい?」
戦士「……………冒険者」
勇者「そ。僕らは国家直属の、
冒険者ギルドなんだ」
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