魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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502: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2016/07/11(月) 19:31:49.31 ID:UgjJ0tqW0



魔神「人間如きの考えた粗末な制約など、召喚と同時に破棄した。
   あの人間は…そうだな、協力者とでも言っておこう。
   我はなにもこの世界に戦いにきた訳ではない。
   奴は我の目的のための環境を提供し、我は奴の願いを多少聞いてやる。
   その程度の間柄だ」

賢者「…魔族が人間を見逃すのね」

魔神「つまらぬ戦いなどに興味は無い。
   無論殺される事も御免こうむるが、
   貴様如きに我は倒せん。
   が、見どころはある。
   腕を磨き出直すがいい」


その時、賢者の鼓動に変化が現れた。
どくん、とひとつ大きく心臓が収縮し、
鼓動がどんどんと早まっていく。

瞳は焦点が定まらず、
視界がぼやけ、眼前で声を発する魔神の声も、徐々に耳に届かなくなっていった。


魔神「…どうした?
   みすみす死ぬなど莫迦らしいぞ、人間」


ぐるぐると螺旋を描き、意識が遠のいていく。
この感覚はいつか味わったものだ。


―――お姉さん、魔法使いなの?


あれはどこだったか。

確か、最近、どこかの小さな村で。


―――意外と可愛いね。もう、喋れないか。
―――………じゃ、お邪魔しまーす………


そこで意識は暗転する。
記憶の底にあるいつか見た、忘れ去られ、苔むし、澱み、いつしか腐りきった底知れぬ沼のような瞳の中へ、
彼女の精神は堕ちていった。






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