47: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/08/29(土) 20:43:59.05 ID:tNq3pxyB0
魔女『さて、私が死んだ時という事は、君にいくつか伝えた事があるはずだ。
…君を遺していってしまう、という状況は、できれば、…避けたい。
考えるだけで暗然とした心持ちになろうというものだ。
……………すまない。もっと、一緒に居たかったけど。
君には、我が儘ばかり言ってしまう』
戦士「……はは。死ぬ前になに言ってんだ」
魔女『ああ、言い忘れていた。
映像は一度きりなんだ。
………一度、きりなんだ。一度再生されると、水晶球は自壊する。
だから、心して聞いてほしい』
戦士「ああ、なんでも聞いてやる」
魔女『まずは私の研究室の場所についてだ。
この映像の時点では、まだ行ってはいないが、
君とはよく星見をしているはずだ』
戦士「ああ、した。昨日、初めて、それで終わりだけど。
………もっと、したかったよ」
魔女『その時の会話を、よく思い出してほしい。
鍵はもうひとつ。
机の上に置いてあるはずだ』
戦士「はは。
必ず見つけるよ」
魔女『次だ。…君は、このお願いは、聞かなくてもいい。
このお願いは、きっと君を不幸にしてしまう。
私は死んだけど、君は、
私の業まで、背負わなくてもいいんだ。
…でも。それでも、聞いてくれるのなら、本当に、嬉しい。
私の最後の我が儘、なん、だ…』
戦士「なんでも聞いてやるよ。言ってみろ」
585Res/472.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20