魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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460: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2016/03/28(月) 01:59:50.62 ID:IMgzJVX60



結局気絶しっぱなしだった2人の男からは、
大した情報は得られず、その身柄は部下に任された。
見習は思うに、部下に身柄を任されるという事は、
きっと今頃生きてはいないだろう。

近くの支部は17キロ先の街。
人員は30人、戦闘員は半分の15人。
支部長は勇者や将たちといった中央の人間と会った事はなく、
その目的も知らない。
なかば一般人なんだから仕方のない事だ。

とにかく得た情報はそれだけ。
それだけの情報を得るのに、9人の命と引き換えにした。
その憲兵を寛大かつ賢明と評した男。

どう考えてもおかしい。
それともおかしいのは見習の方なのか。


憲兵「早朝出立しよう。
   夕食は?」

見習「食べるよ」


どうも夕食は肉らしい。
焼き加減は?と部下に聞かれ、よく焼いてくれ、と答える。
自分の見ていないところで、姉はもっと苛烈に務めを果たしてきたのだろう。

考えが及ばぬ事は罪、それが魔法使いの在るべき姿だ。
でもどうやっても頭がうまく働いてくれないので、
明日からはもう少し心を保とう、とだけ考えた。

出立は明日。
憲兵という男が何を考えているのかは、まだわからない。
国境近くには次々と陣が築かれ、開戦はもはや秒読み段階だそうだ。
それまでに戦争を止めるネタが手に入れば俺達の勝ち。
さて、彼らの勝ちとはどのような形なのだろう。



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