424: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/12/30(水) 01:58:47.75 ID:+mjVyJCo0
賢者「―――は」
見誤った。
賢者は、王の関心が戦の是非にあると考えていた。
魔法王「確かに奴は手強かろう。
あれほどの魔法使い、
もう我が国に現れる事はないだろう。
して、鉱山都市の魔力炉はどうなった?
魔法の都は盲目とでも思ったか?」
賢者「いえ。…決して、そのような事は。
魔女の行方は、中央王国も追っています。
彼女絡みの任務では、勇者と会う機会も多く…」
魔法王「語らずとも良い。
…あの魔法使いが死んでいる事など、
儂はとうに知る処だ」
賢者「―――え?」
魔法王「そして最早戦争など。
中央王国など恐るるに足らぬ力を、我らは手にしたのだ。
他ならぬ魔女の編み出した秘術よ」
賢者「我が王。
…あなたは」
魔法王「解析には時間がかかったが。
我らは遂に。
遂に、手に入れたのだ!!」
賢者「あなたは一体、何をしたのですっ!!!!」
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