420: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/12/30(水) 01:54:52.27 ID:+mjVyJCo0
賢者「私よ。報告に戻ったわ。火急」
正規の軍籍を持たない賢者が謁見するには、
一度学院長を通す必要がある。
暗部である執行部には、表立った謁見許可など降りない。
よって、彼女が王に謁見する時は、王城内の小さな館が常だったが、
学院長「ああ、聞いておる。
謁見の間に来いとの事だ」
今日に限っては、広間らしい。
どう考えてもおかしいが、
考えても仕方ない。
加えて例え王城内であろうと、何が起ころうと逃げ切る自信が、
彼女にはあった。
それだけの実力を彼女は備えてしまっていた。
もし行動が露見しているとすれば、
その時は、彼の存在だけは、どうしても隠し通さねばならない。
そして彼女は、まだ名前をつけてはいないが、
心に湧いたその感情を、はっきりと感じ取っていた。
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