魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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38: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/08/29(土) 20:35:09.57 ID:tNq3pxyB0



「―――!!!!!」


勇者「……………」

魔神「雷魔法、か。なかなかのレアものじゃないか」


死んで、いなかった。
あれだけの落雷に打ち据えられ、全身を焼かれたのに。


勇者「…驚いたなぁ。
   確かに心臓まで達したと思ったのに」

魔神「先程、極上の魔力を摂取したのでな。
   これしきでは死ねんらしい」

勇者「そっか。じゃ、もう一度やらないと。
   君は逃がすわけにはいかないんだ」

魔神「殺すつもりか。容易くはないぞ」


勇者が剣を抜く。
ルーン文字の刻まれた、やや刀身の短い剣。
あれでは大剣の懐に潜り込む事は至難の業だ。


魔神「……剣も使えるのか?」

勇者「本業だよ」

魔神「どうだか、な―――――ッッッ!!!」


魔法戦は不利と悟ったのか、
デーモンは接近戦を選んだ。
大剣が翻る。
…やはり押されてはいるが、
女性の剣技は人の身ながら相当のものだ。
神速で打ちつけられる大剣を、最短距離で、うまく力を逃がすように迎撃する。
あの剣は刀身が短い分剣筋に融通が効くのか、
女性はその場を退かず、嵐の如き剣撃の全てを、舞を踊るようにさばき続ける。







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