魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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204: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/19(土) 02:12:51.89 ID:HzNUYnay0



賢者「うふふ、あともうひとつ」

戦士「なんだよ」

賢者「いつか故郷に戻りたい。
   彼が待ってくれているといいのだけど、って」

戦士「……………」

賢者「…うふふ。からかうのはやめておくわ。
   あの子の話もそろそろやめましょ。
   本題に入らないと」


本題とは盗賊の話だろう。
賢者は窓枠から身を踊らせ部屋の中央に座ると、
まっすぐとこっちの目を見つめてきた。
魔女の話をしていた時の、物憂げな眼差しとは違う、
意思を強く込めた、本来の彼女の眼差しで。


賢者「あんた、護衛の仕事、なんで受けたの?」

戦士「色々と事情があるんだ。
   あの鳥が全部聞いてるんだろ?」

賢者「あんたが護衛をするって事は、
   私と戦うという事よ。
   わかってるの?」

戦士「戦うって、なんで?」

賢者「はぁ!?執行部を率いてるのは私よ!?」

戦士「だから、戦わない方法を取るために、
   誘いに応じたんだろ」





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