166: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/12(土) 00:56:33.72 ID:woiMU4L00
帰り道、ふと空を見上げると、
降り注ぐような満天の星空だった。
星空が瞬く度に目を奪われる。
身体ごと、彼方まで誘われているようで、
あの空の彼方まで飛んでいければ、
彼女にまた会えるような気さえした。
彼女の愛した満天の星空。
あの星降る夜に誓い合った未来には、
まだ俺は辿り着けない。
この空は彼女の心で、
瞬く星々は彼女の祈りだ。
その瞬きのひとつひとつが、
俺の心に語りかけてくる、彼女の意思の力。
全て終われば、
彼女にまた会える気がするから、
俺はまだ歩き続けよう。
彼女の残り香を探すように、
…彼女を忘れないために。
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