魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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120: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/05(土) 01:37:10.13 ID:X+mP6cx90



魔女『さて、君は今、魔法の王国に居るのだろうけど』


戦士「ごめん、いない」

賢者「なんだって鉱山都市なんかに」


魔女『彼女は天文学の専門家でもあるんだ。
   君に託してある、ドーム状の針金細工を見せてくれ』


賢者「なにこれ、ホロスコープじゃん」

戦士「ホロスコープ?」

賢者「ま、後でいいわ」


魔女『彼女なら、気付けると思う。
   それはある場所を示している。
   そこには君に、この先必要になるであろう物が用意してある』


賢者「うーん。
   もうわかっちゃいるんだけど」

戦士「なにを?」

賢者「指してる場所」


魔女『そして、君に伝えておきたい事がある。
   君に意思を継いでほしい、と私は言ったけど、
   この先、私が用意しておけるものは、
   君のサポートになる物だけだ』

魔女『だからこの先、
   君が目にするもの、
   君が感じたもの、
   君が出会うもの。
   私のこれまでの罪と、失敗に、
   君が出会った時、
   君なりの心で見定め、そして、
   君なりの答えで、その全てを終わらせてくれ』

魔女『私は答えを、出せなかったから』


賢者「……………」

戦士「…この映像、いつのだ?」

賢者「もらったのは、この子が死ぬ1週間前だよ」

戦士「…そう、か」

賢者「時間が逆なんでしょ?」

戦士「ああ」

賢者「…直接的な別れの言葉は、どうしても撮りにくかったんでしょ」






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