513: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/06/23(金) 00:37:43.05 ID:QNuQC3ofO
居住区の方に通っている可能性もあるけど、いつここに呼び出されるかもわからない現況では、それも少し考えにくい。
特に手がかりもないまま、傍らで小首を傾げ、唸るエリナに視線を向ける。
既に幾戦か終え、何もなければそこそこ休めるはずの私とは違い、先の任務から参加した彼女には次が待っていた。
「まあ、今の時間なら戻ってるかもしれないし……もう少し探してみるよ」
「……エリナ、時間は大丈夫?」
「え?あー……まだちょっとは余裕あるかな」
「じゃあ、私はここで。ごめんね、引き止めちゃって」
「あ、うん……じゃあ……」
喋り終わった今になって疲労が回ったのか、少し気の抜けた様子のエリナを背に、まずは“ブラッド”の区画へ――
「ひっ!?」
――向かう前に、私に迫る気配の方へと振り向く。
焦燥の中で捉えたのは、つい先ほど別れたはずの、エリナの姿だった。
534Res/441.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20