509: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/06/04(日) 02:07:47.94 ID:jCDF+UIBO
◇
「――本当にびっくりしたんだからね、こっちも」
「いくら疲れてるからって、ちょっと油断しすぎなんじゃない?」
「ごめん……今日は随分と手厳しいね、エリナ」
任務に参加していた他のメンバーとも別れ、"アナグラ"のロビーに戻った後も、エリナの追及は続いていた。
彼女は私の立ち回りがよほど気に食わなかったようで、
「だってさっきの先輩、それぐらいおかしかったんだもん!」
「いつもなら間合いもちゃんと測ってるし、あのまま何も考えずに突っ込むなんて……」
「買い被り過ぎ。今回は本当に、焦って飛び込んじゃっただけだから」
「それが怪しいのよ!」
「怪しいも何も、これ以外に言いようがないんだけどな……」
この手の問いを投げかけては、私にはぐらかされ続けている。
「それに比べると……エリナ、最近は任務中の被弾もかなり減ってきたよね」
「……見栄張る前に守りを固めなさいって、先輩に教えられてきたから」
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