423: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/09/19(月) 22:57:08.57 ID:ZdJOQ53Yo
声と共に、震える彼女の肩を抱く。
「……まだ終わってないよ。アスナちゃん達を、助けに来たんでしょ?」
「あ……」
顔を上げたユノに、抱き直したアスナちゃんを差し出す。
少し苦しげだけど、確かに息はあった。
「シエル達も、もうすぐ戻って来る」
「私にはもう少しやる事があるから……後は頼むね」
「……うん」
アスナちゃんが、私の手から離れる。
彼女をしっかりと抱き止めたユノの瞳には、元の気丈さが戻りつつあった。
私が神機を拾い直した頃には、"神機兵"を退けたシエル達も合流を果たしていた。
残りの患者達の搬出も完了し、私達は神機兵団の追撃を躱しながらも、フライアを後にする。
車両が外に出れば、敵もそれ以上の攻撃を仕掛けることはなかった。
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