【ゴッドイーター2】隊長「ヘアクリップ」
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405: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/07/31(日) 03:41:42.76 ID:GwOmwNNvo


 レア博士のアクセス権限がまだ生きていたおかげで、フライアへの入場自体はあっさりと成功した。
彼女がここを離脱してから、情報を修正できるだけの時間は経っているはずだ。
こちらの侵入も察知しているだろうに、周辺の警備も少数というより、もはやないに等しい。
おかげでこうして楽に歩を進めてはいるものの、この奇妙なほどの無警戒ぶりは、対照的に部隊の緊張を高めていた。

フライアの下層部に到り、人間には不釣り合いなほど大きな扉をこじ開けた私達は、ついに目的地に到着する。

"黒蛛病"専用病院。
レア博士から聞き出した情報によれば、この施設に"黒蛛病"患者が収容されている事自体は間違いないそうだった。
だけど、今目の当たりにしている光景は、とても病院や病室のそれとは思えない。
室内側面に張り巡らされ、奥の扉の、さらに奥まで伸びた、"オラクル細胞"由来のものと思われる有機素材のチューブ。
それらに繋がれた、カプセル状の装置が夥しく並べ立てられているのみの空間。

「ひどい……」

ナナが見たままの感想を漏らす。
カプセルの透明なハッチカバー部から覗くのは、ひどく衰弱した"黒蛛病"患者の姿だった。



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