378: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/24(日) 23:17:50.88 ID:ueelxhzRo
そのシエルを前にしてか、レア博士もいくらか調子を取り戻してはいるようだけど、その瞳は曇ったままだ。
「……ジュリウスと"神機兵"の活躍、聞いているでしょう?それを可能にしたラケル……」
「フライアはもう、彼らのものよ」
「私が逃げ出したところで、誰も追いかけてこなかった……ただ、アラガミに襲われただけでね……」
俯いた彼女はこちらを向くことすらなく、語り始める。
「先生の話では、ジュリウスとラケル先生がフライアを私物化しているような印象ですが」
「現に"神機兵"がアラガミを掃討している以上、悪いことではないわ……でも、私は……」
「"神機兵"にアクセスできず、研究棟にも入れない……パージされたの……研究者としても、姉としても……!」
「……それでは、フライアの内部については、レア博士もわからない……ということでしょうか」
「そういうことになるかしらね……ラケルが、全てを……」
「いえ!そうじゃないわ……いい子なの、ラケルは!……私達、仲が良かったし……!」
「悪いのは全て私で、あの子は何も――」
534Res/441.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20