354: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/03/30(水) 00:34:47.49 ID:1CHoKoAWo
◇
「――片がついたな」
仇討ちかつ、極東とフライアの共同作戦を終えた私達とジュリウスは、改めて顔を向き合わせる。
「お前の求めているもの、見せてもらった……今回ばかりは、"神機兵"に助けられたな」
「“ブラッド”だけじゃ、マルドゥークまでたどり着けなかったしね」
「だが、不備もあった……現時点では、サポートの立場に甘んじるほかない」
「……"ブラッド"も、俺がいた頃より巧みになったな」
「当然だ、上がいいからな」
「ううん、凄いのはみんなで……」
「おいおい、こういう時ぐらい自慢させろよ」
「フッ……」
ギルに茶化される私を見て、ジュリウスが軽く笑う。
周りも微笑みはするけど、その面持ちは、晴れやかとは言い難かった。
互いを認め合ってもどこか寂しいのは、この場にいる誰もが、嘗ての仲間との別れを想定しているからだ。
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